ロウアーミドルの衝撃

この本でいう「ロウアーミドル」とは、日本の8割を占める年収600万円以下の世帯。「中流の下層」という言葉を充てています。

本来年収600万円あれば豊かに暮らせるはずなのに、個人の持つ偏った「中流」意識や政策の誤りによってそうなっていない。大前研一氏はこれまでの著作と同じように明快な分析を行った上で、企業・個人・政府に対して提言をしています。

ちなみに、年収階級の2極化を示すデータは、平成16年版の労働経済白書にあります。
LowerMiddle

白書の分析は下記の通り。
引用:
1992年調査から2002年調査にかけての分布の変化をみると、年収450万円未満の世帯の割合が4.8%ポイント、年収1,200万円以上の世帯の割合が0.5%ポイント上昇したのに対して、年収450〜1,200万円未満の世帯割合が5.3%ポイントの低下となっている。雇用者の年収分布よりも高所得層の割合の上昇が少なく、低所得層の割合の上昇が幅広く起こっているが、このような世帯の所得分布の動きは、雇用者の賃金分散の拡大に加えて、高齢の無業者世帯の増加や、平均世帯人員数の減少に伴う1世帯当たりの有業人員数の減少がおこっていることを反映していると考えられる
「雇用者の賃金分散の拡大」が、なぜ起きたのか、そして何をもたらすのか。これからのワーク(&ライフ)スタイルを考えるときに、とても役に立つ本です。

友達に伝える
作成: 2006/2/3 by:koji


〈起業〉という幻想 ─ アメリカン・ドリームの現実

ミニ書評

新規ユーザー登録(無料)

  • メールニュース[週刊起-動線]の購読
  • コメントなどの投稿
  • ココロミの利用
  • 一部コンテンツの購読

ログイン

コメント

タグ(キーワード)