### 【ご相談をうかがう:問題解決のプロセスに乗せて】 リーダーシップ研修でうかがった企業での昼休み、ある工場のマネジャーAさんから相談を受けました。わたしより年上、ご自分を「現場叩き上げ」と呼んでいました。 合併したわが社では工場の組織にも大きな変化が起きて現場に不満が溜まっている、何をすべきか自分はずっと悩んでいる、というお話でした。近くのホワイトボードに組織図を描いて熱心に説明してくださいます。 職務の内容はわからなくても、考えをまとめるお手伝いはできます。話を次のようなステップに当てはめながらお聞きして、理解したことを返していけば、何をすべきかを決めるために考えることが見えてくるケースが多いです。
ただ今回は、相手が自分でお考えを深めるのを妨げないために、試したいことがありました。 ### 【コミュニケーションのロードブロック】
- [WHAT]問題は何か? ― 現状の結果と望んでいる結果との違いを図に描く
- [WHERE]問題はどこにあるのか? ― 結果を引き起こしている、現状を構成する要素を図に描く
- [WHY]問題はなぜ存在するのか? ― それぞれの要素を分析し、なぜそれが問題を引き起こすのかを明らかにする
- [HOW1]問題に対し何ができるか? ― 望んでいる結果をもたらす変更案を論理的に系統だてて書いてみる
- [HOW2]問題に対し何をすべきか? ― 最も満足のいく結果をもたらすよう変更案を統合して新しい構造を作り上げる
分析的な問題解決のプロセス - *ListFreak