088. ワーク・フォー・ライフ

■ワークスタイルは単なる時間配分の話ではない
下のAさんとBさんとを比べて、あなたはどちらのスタイルを望みますか?(労働時間はどちらも週50時間としましょう)

・ Aさんは月〜金曜日は猛烈に働く。その代わり家に仕事を持ち込むことは絶対にしない。週末は仕事のメールはチェックせず、家庭と趣味に専念する。
・ Bさんにはオンとオフの区別がない。平日の昼間に映画を見ているかと思えば週末に仕事をしている。仕事しながら家族旅行の予約をしてしまうが、旅行先でも仕事のメールはチェックしている。

注目して欲しいのは、どちらも週50時間仕事をしているというファクトです。デキるサラリーマン風のAさんと自由人風のBさんのスタイルの違いは、実は、50時間分の仕事をどうやりくりするかという違いでしかありません。

もし「ワーク/ライフ・バランス」を取るということを、「イヤな仕事の時間」と「楽しいプライベートの時間」をどうブレンドするかというように捉えてしまうと、それはワークスタイルをどのように変えても解決しません。単純に働く時間を減らすことが必要になってきます。

しかし、そもそも仕事を人生から切り離して考えることは現実的ではありません。週50時間ということは、週7日のうち起きている時間の半分は仕事をしているということです。週40時間だとしても4割です。時間だけでなく莫大なエネルギーを費やしています。あなたが社会的に何であるかということを事実上決めているのも、仕事です。


■「好きなことを仕事にする」という現実路線
ここでもう1つクイズ。下の2つはどちらが理想主義的な(あるいは青臭い)考え方でしょう?

甲:仕事を好きになる・好きなことを仕事にする
乙:趣味に生きる、仕事はカネを稼ぐ手段でしかない

何となく甲が理想肌で、乙が割り切った考え方のように感じます。

しかし、仕事人としての自分を自分の一部として受け入れようと腹を据えてしまえば、最も時間を使っていることで楽しむという甲が合理的な考え方になります。
乙も現実を割り切っているように思えますが、案外理想主義的で、「ほんとうの自分は別のどこかにいる」症候群なのかもしれません。



■ワーク・フォー・ライフ
… このノートは、"Working for a Life"と題された短いコラムに触発されて書き出しました。

ワーク・フォー・ライフ。

「生活のために働く」ではなくて、「人生のために働く」です。

"Working for a Life"
(ちなみに「生活のために働く」は"working for a living"。Huey Lewis and the Newsにそんな歌がありましたね〜)

(参考)
> コンセプトノート「徹底して二兎を追う 〜 やじろべえとサーファーの話」
> makiさんのつづろーぐ「公私渾然で行こう!!」

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作成: 2004/4/16 by:koji


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