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カテゴリ: 1. 書籍 C-1 (基盤)経済的な展望を持つ
訪問大人の投資入門 今週の更新サイト 最終更新日: 2008-5-9 12:04
説明:
国内外の株式(だけ)に投資して、自分のための年金ファンドを作ろうという本です。このように要約すると乱暴に聞こえますが、メッセージにはかなり説得力がありました。大まかにはこんな感じです。

・公的年金に加えて、私的年金で老後のやりくりを設計すべき
・私的年金は、公的年金のポートフォリオと合成してバランスを考えるべき
・公的年金のポートフォリオは債券の比率が高い
・よって、私的年金は国内株式+外国株式中心で十分
・手数料を最小化し、かつ運用に手間を掛けないために、こんな方法がある

なぜ公的年金だけでは不足するのか、なぜポートフォリオを組むべきなのかといった理由については、公開されている情報や学説を根拠に分かりやすい説明があります。わたしも資産形成に興味を持ったときには、一所懸命ポートフォリオを考えたりしたものの、公的年金を合算するという発想はなかったので、ハッとさせられました。

結論にあたる「ETFなどのパッシブ運用を定時定額でやっていこう」「世界の経済成長に乗っていこう」という部分は、長期運用のスタイルとしてオーソドックスな主張ですが、それを支える根拠が明確なところがよいですね。

ただし、根拠は常に客観的とは限りません。もっとも注意すべきは、国内株式と海外株式の投資比率で、著者はずばり「半々」としています。他の部分の記述からすると、半々を最適とする客観的なデータでもあるのだろうと読み過ごしてしまいそうですが、このアロケーションには著者のこんな「思い」が込められています。
引用:
『私的年金』の資産配分を「国内株式」と「外国株式」を50%ずつとしたのも、日本経済の発展を私たち普通の市民の投資で応援したい、という筆者の思いが込められています。
 すなわち、純粋投資理論から言えば、『私的年金』では世界の株式時価総額シエアに合わせて「国内株式」15%、「外国株式」85%とするのが適当かもしれません。
 しかし、自国民が他国と同等にしか評価しない日本経済に未来はあるのでしょうか?
 そんな国に他国の投資家が資金を回してくれるでしょうか?
(p257)


投資のスタイルに関しては、アセットアロケーションを決め、コストの低いパッシブ運用の商品に定時定額投資をして、ときどきリバランスしていくという理論的な手法を提案しています。一方でアロケートする割合については、かなり大きな「思い」を込めています。

どんな思いをどの程度込めるかは、個人個人でじっくり考えるべきでしょうね。そんなことも含めて、考える材料を与えてくれる本でした。

投稿:koji  ヒット数: 19   評価: 0.00 (投票数 0 )
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カテゴリ: 1. 書籍 A-3 (自分)仕事力を伸ばす
訪問文章表現法 五つの法則による十の方策 今週の最新サイト 最終更新日: 2008-5-9 10:48
説明:
第一章のタイトルが「明快で知的な文章への誘い」。誘われますねえ。著者は、人間の理解と表現の法則を五つに整理したうえで、明快で知的な文章を書くための十の方策を提案しています。

まずは五つの法則を目次から引用します。目次にここまで詳しく書いてある本は珍しい。

  1. 人は、その場の状況の認識や、あらかじめ持っている知識・経験によって、送られてくる言葉の意味が何であるかについて予測したときは、その予測に沿って受け取った言葉を理解する。
  2. その場の状況についての認識が同じであったり、知識。経験を共有したりしている送り手と受け手との間では、表現が不完全であっても理解が正しく通じる場合がある。
  3. 表現がわかりにくかったりあいまいであったりするほど、また、送り手と受け手との間の知識・経験の異なりが大きいほど、誤解が生じたり理解が不可能になったりする。
  4. 書き手がよく知っていること、書き手にとって自明であることほど、書き手は内容を簡単にまとめたり、言葉を省略して書く傾向がある。
  5. 文章の書き手が、脳中にあることを、残りなく正確に表現することに意識を集中して書くと、修飾語を多く持つ長い文を書いてしまう。

文章の理解と表現に関する5つの法則 - *ListFreak



十の方策は少々長いので引用は割愛します。Amazonの「なか見!検索」に対応しているので、ご興味のある方は覗いてみてください。目次が丁寧に作られているので、立ち読みに向いています(立ち読みで十分という意味ではなくて、目次で内容を判断しやすい良心的な本という意味ですよ)。

十の方策は四つに分類されています。すなわち「わかりやすさを増すための方策」「知的な文章を書くための方策」「発想を豊かにするための方策」「構想を立てるための方策」。いわゆる文章術としてはオーソドックスな内容ですが、平易に具体的に書かれているので、類書を読まれた方であっても復習になりそうです。

そんな中で、十個目の方策はユニークと感じました。上で述べた「構想を立てるための方策」に分類される唯一の方策です。
引用:
方策10 アウトラインを抽出して利用する
文章の構想を立てる、つまり、どんなことを、どんな順序で述べるかを計画するためには、既存の、よい文章の骨組み(アウトライン)を目的、効果別に分けて抽出しておく。文章を書くときには、文章の目的、効果に応じて、抽出しておいた骨組みを参照して、どんな材料を集めるか、どんな組み立てで書くかを決める。


よい文章の骨組みをリスト化してコレクションしておけば、(なかなか骨が折れそうですが)たしかに役立ちそうです。巻末には代表的な文章の骨組みがいくつか掲載されています。

投稿:koji  ヒット数: 21   評価: 0.00 (投票数 0 )
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カテゴリ: 1. 書籍
訪問ストレスマネジメント入門 最終更新日: 2008-5-2 14:37
説明:
引用:
精神科産業医・カウンセラーとしてビジネスパーソンのストレスに向き合っている著者が、(1)「ストレス要因を減らす」(2)「緊張状態を緩和する」(3)「ストレスに強くなる」の3つのカテゴリーから、定評ある手法をセレクトしました。
(表紙カバー折り返しより)


内容はかなり多岐にわたっています。出版社の書籍紹介ページから目次を引用しておきます。
引用:
[I] あなたを取り巻くストレスを再確認しよう
[II] ストレスマネジメントに取り組む基盤をつくる
[III] タイムマネジメント――時間使い上手でストレス激減
[IV] 認知的ストレス対処法――物事の捉え方が変わればストレスも変わる
[V] コミュニケーションは身を助ける
[VI] 適切にサポートを得よう
[VII] リラクセーションのすすめ
[VIII] ストレスに強くなるチャレンジングという方法
[IX] 「働くこと」を見直すキャリアカウンセリング
[X] ストレスマネジメント活用事例――ストレス生活への処方箋

おわりに
ブックガイド


キャリアの章を設け、長期的な視点から自分の生活を見直してみようというあたり、なかなか意欲的な本です。その他タイムマネジメントやアサーションなど、研修やセミナーで学んだかもしれないスキルがストレスマネジメントにどう活かせるかが分かります。辞書的に読むにはちょうどよいのではないでしょうか。

(参考)
気晴らしの5つの技術 - *ListFreak

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カテゴリ: 1. 書籍 A-3 (自分)仕事力を伸ばす
訪問地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 最終更新日: 2008-5-2 14:18
説明:
引用:
「地頭」という言葉はコンサルティング業界や人事採用の世界では比較的日常的に使われていたが、定義があいまいで、かつ世間一般にはそれほど浸透している言葉ではなかった。

たしかにそうですね。この「地頭」の良さというものを「結論から」「全体から」「単純に」考える思考力であると定義し、それを鍛えるツールとして「フェルミ推定」に着目したところが本書のユニークな点です。『 Think! 2007年春号 』に「「フェルミ推定」で鍛える地頭力」が載った時から注目していましたが、同じ年の冬にはボリュームアップして単行本になり、あれよあれよという間にヒット書籍になりました。

「結論から考える」仮説思考力、「全体から考える」フレームワーク思考力、「単純に考える」抽象化思考力。どれも個別には語られてきたことですが、地頭力の構成要素として整理されると、ナルホドと納得度が増します。そういった思考スタイルがなぜ望ましいのか、いつ必要とされるのかが分かります。

ただこの本ではどちらかといえば地頭力(とフェルミ推定)の定義や効用について紙面が割かれており、「鍛える」材料が十分ではありません。著者には次回作として「地頭力ワークブック」の開発を期待したいところです。

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カテゴリ: 1. 書籍 A-3 (自分)仕事力を伸ばす
訪問定量分析実践講座―ケースで学ぶ意思決定の手法 最終更新日: 2008-5-2 11:46
説明:
化学専攻だったせいか、「定量分析」と聞くと厳密な分析を想像してしまいます。しかしビジネスにおける定量分析は、分からないことを出来るだけ数字に置き換えて分析しようというほどの意味合い。本書には、「エイヤ」で判断しがちな状況をどのようにモデル化し、どのように数字を作り、どのように意思決定の材料を見出していくかが分かりやすく学べるショートケースが並んでいます。

「定量」分析ですから数字は不可欠。とはいえ、数学的な操作を必要最小限に抑えて分析の肝を伝えようという著者の意図がとてもよく伝わってきました。分析手法を広く紹介する代わり、難しいものについては思い切って刈り込んでいます。例えば「ベイズの定理」については、それを説明する数式は一切ありません。何かの事象を予測したいとき、主観的にでも確率を付与してモデルを作っておけば、データを得ながら精度を高めていくことができるという説明だけがあります。実際、事業分析の現場でベイズ推定を意思決定に活用した事例などはまだ少ないと思いますので、そういう手法があって、今後普及するかもしれませんから注目ですよ、ということを知ってくれれば十分ということなのでしょう。

また16のケースが1つのシナリオ(主人公の「私」は脱サラ・帰郷してコンビニのフランチャイズ拡大に挑みます)に沿って書かれています。臨場感を保ちつつケース毎に覚えることを少なくできる、優れた方法です。

後半のいくつかのケースを除いては、実際に数字を追って分析手法を学べるだけの具体性もありますし、薄い本ながら索引も充実していて辞書的にも使えます。私を含めた多くのビジネスパーソンにとって「言葉は知っていたけれど使ったことがない」分析手法を試す、よい教本になるのではないでしょうか。


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カテゴリ: 1. 書籍 A-3 (自分)仕事力を伸ばす
訪問最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術 最終更新日: 2008-5-2 11:07
説明:
拙著『リストのチカラ』と並べて書評をしてくださった方があったので、読んでみました。本書でいう「仕組み」とは基本的に「チェックリスト」づくりをさしていますので、たしかにリストつながりですね。

基本的なメッセージは、GTDのサブセットです。ただチェックリストの効用にかなり絞って書いてあるので、いかにも出来そうな感じを持たせてくれます。

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カテゴリ: 1. 書籍 A-2 (自分)人間力を伸ばす
訪問LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑」の法則 最終更新日: 2008-4-18 14:03
説明:
仕事術(ライフハック)と時間術。どちらのジャンルも、既にたくさんの本が出ています。何を書いても二番煎じになってしまいそうな、書き手の力量が問われるテーマです。しかしさすがは大橋さん、この狭き門を見事に突破して、読みやすく実用的な一冊を生み出しました。

成功の鍵は、以下のようなユニークな問いを立てたこと。

『時間を、ただ消費しておしまいの「果実」ではなく、果実を生み出す「畑」と見なすことはできないだろうか?』

自分の「時間畑」を見出し、耕し、種をまき、肥料をやり、そして実りを得る。

この見立てに沿って、大橋さんの見聞・考察・実践の成果をまとめたのが本書。その断片はブログ「シゴタノ!」にありますので、「シゴタノ!」読者であれば、編集の妙を楽しむこともできますね。

Question Driven(質問駆動)

本書がシンプルでユニークな「問い」に支えられていると書きましたが、この本自体に「問い」があふれています。「問い」の形でまとめておくことによって、読者の思考や行動を促そうという意図が明確です。

例えば、目次項目はすべて質問文になっています。
引用:
この本の使い方

本書ではすべての項目は質問文になっています。最終的にすべての質問文にイエスと答えられることを目指します。その際、目次がチェックリスト代わりになるはずです。(「はじめに」より)


読書からの学びも、質問形式でまとめることを勧めています。
引用:
せっかく作った読書メモも作りっばなしではもったいないですから、確実に仕事に活かしたいものです。では、どうすれば良いでしょうか?

 それは、質問化することです。

(略)本から学んだ内容を自分なりの解釈を加えながら質問文に変換していくことで、行動のためのチェックリストができるのです。(p195-199)


「今」を生きる

大橋さんから、この本と一緒に短いメモをいただきました。その中に、こんな一節がありました。
引用:
根幹にあるのは、LIFE(人生)よりもまずLIVE(今)を大切にしたい、という想いです。


自分にとって意味のある仕事に焦点を当てる。その一つ一つの仕事を、ゆるがせにせず、かつ効率よくこなしていく。そういった「今」への集中の積み重ねが、大きな収穫をもたらす「畑」を耕すことにほかならない。本書からは、そのようなメッセージを読み取りました。

考えてみれば、この本自身が大橋さんの「時間畑」からの収穫です。この本の実効性は、「シゴタノ!」その他の活動からこの本が出たことによって証明されているといっていいでしょう。

34本ノック

5章34項のひとつひとつに、ワークが付いています。長くても15分で終わる、短いワークばかりです。本の構成から言えば前から順に試してみるべきでしょうが、ざっと読んで本のメッセージを掴んだうえで、自分に必要そうなものに挑戦してみてもいいと思います。

わたしはこの本を読み終えたばかりですが、早速ひとつだけやってみました。
引用:
読んでいないメルマガやブログの購読をやめる、購読している”積ん読”雑誌の購読をやめるようにしてください。(10分)

『あなたは「pack rat」になっていないか?』という項目のワークです。

わたしはRSSリーダーに「1軍」「1.5軍」というカテゴリを作り、「1軍」には10個しかRSSフィードを登録しないようにしています。”積ん読”を防ぐための工夫ですが、これを機に一度両軍を解散して(カテゴリから外して)、よく読むフィードだけを再度登録し直しました。検索することがあるので登録の解除はしませんでしたが、「1軍」「1.5軍」はかなりすっきりしました。”積ん読”だったフィードがそれなりにあったということですね。

(参考)
時間を有効に活用する「時間畑の法則」の5ステップ - *ListFreak

投稿:koji  ヒット数: 55   評価: 10.00 (投票数 1)
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カテゴリ: 1. 書籍 A-3 (自分)仕事力を伸ばす
訪問決断の本質 プロセス志向の意思決定マネジメント 最終更新日: 2008-4-14 17:25
説明:
引用:
 私が本書で主張したいのは、リーダーは自分の意思決定の有効性を判断するのに結果を待つ必要はないということである。結果を待つのではなく、重大な選択をするために用いているプロセスを綿密に検討すべきなのだ。

なぜ、プロセスを綿密に検討することで意思決定の有効性が判断できるのか?『プロセスの質が高ければ、実行後の成果がプラスになる可能性も高い』からです。では質を高めるために、何が必要か?著者は、以下のように「対立」と「コンセンサス」のマネジメントであると主張します。
引用:
リーダーは批判的かつ発展的な思考のレベルを高めるために、建設的な意見の対立を助成すると同時に、決定事項を適切なタイミングで効果的に実行させるためのコンセンサスを築かなければならない。


本書の構成を以下に示しますが、実際に「対立」(Conflict)と「コンセンサス」(Consensus)のマネジメントにそれぞれ100ページ程度の紙面が割かれています。

 Part1 意思決定プロセスを導く
 Part2 意見の対立を促す
 Part3 コンセンサスを形成する
 Part4 新たなリーダーの条件

駄目押しをするならば、原著の副題も"Managing For Conflict And Consensus"です。

いかに健全な対立を誘発し、建設的に解決するか。Part2では、例えばこんな落とし穴の存在に気づかせてくれます。

 1. 反対する人を飼いならしてしまう
 2. ハブ・アンド・スポーク型で(リーダーとメンバーが1:Nで向き合う形で)対話してしまう
 3. 質問・反対の時間をなくしてしまう
 4. 閉じこもりと両極化を促してしまう
 5. 見せかけの精度を追求してしまう

コンセンサスについて、この本では以下のように述べています。
引用:
コンセンサスというのは全員一致という意味でも、まして多数意見ということでもない。意思決定を行うのがリーダーではなく、チームだという意味でもない。複数の選択肢の要点を取り入れた妥協的解決策を見つけなければならないということでもない。

「コンセンサスを得る」という言葉を、なんとなく「大多数の人が妥協できる解決策を見つける」くらいにしか定義していなかったので、この部分にはハッとさせられました。

ではコンセンサスとは何か。著者の(少々長い)定義を引用します。
引用:
コンセンサスというのは、参加者が最終決定を理解し、採択された行動方針の遂行に全力を尽くすことを誓い、その計画が全員のものであるとの意識を持ち、その実行活動において進んで他の人たちと協力しようという意思を持つことである。



本書が目指す高い理想に向かって歩むために、事例やチェックリストなど実践のためのヒントも豊富に備わっています。良書の多いこのシリーズの中でも、個人的にはかなり上位に来る本でした。

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カテゴリ: 1. 書籍 A-3 (自分)仕事力を伸ばす
訪問グループ・アイデアマラソン発想法 最終更新日: 2008-4-4 1:28
説明:
みんなでアイデアマラソンだ!

アイデアマラソンは、ITmedia Biz.IDでもおなじみの樋口 健夫氏が開発した発想法です。
引用:
 アイデアマラソンの基本型は、「毎日、最低一個何かの発想を思いつき、絵や図をまじえて簡潔にノートに書き入れること。そして、まわりの人に話すこと」である。
 アイデアマラソンは、毎日何かの発想をノートに記録し、まわりと話し合うことで、発想力を強化していく単純な方法だ。

Amazon.co.jpを検索してみると、氏がアイデアマラソンの本を初めて上梓したのは1992年。それから今年に至る16年間で、10冊前後のアイデアマラソンあるいはノート術の本を出版されてきています。

わたしは樋口さんのように番号を振ったりICレコーダーを持ち歩いたりという域には達していません。ただ、やはりふと思いつく発想がいかにあえか(たよりないさま。「広辞苑」より)なものであるかは痛感しておりまして、アイデアの捕捉には工夫をしています。ですのでアイデアマラソンにも興味を持っていました。

本書は、これまで個人単位の活動であったアイデアマラソンを【グループで】活用するための本です。アイデアマラソンについてまったくご存じない方でも、この本だけで完結するように、第1章はアイデアマラソンの実行方法についてまとめられています。その後、グループにアイデアマラソンのシステムを導入する方法やメリットについての解説が続きます。

ブレストの助走としてのアイデアマラソン

まず、アイデアマラソンはブレストの助走になるという発想。
引用:
ブレストから生まれた新製品や新企画も数多くあるだろう。
 しかし、ブレストは、その場の即興で発想を出していくという方法で、事前に課題の検討や、素地や発想を蓄えて、会議の場にもち込むというやり方ではない。つまり助走をしないで、「ジャンプしろ」と言われるようなものだ。

これは間違いないところでしょうね。上記の短所を克服するために、事前にひとりブレストをしてアイデアを書きためてから参加するなどの工夫をすることがありますが、日頃アイデアの蓄積があるか無いか、アイデアを出す訓練を積んでいるかいないかで、ブレストの成果は大きく違ってきそうです。

普通の組織は日頃アイデア不足に悩んでいるので、アイデアをひねり出すところに仕事の力点があります。しかしグループ・アイデアマラソンは、とにかく大量のアイデアを生み出して、そこからふるい分けていこうという発想。組織としてこれらのアイデアをどうさばいていくか、これまでとは違ったレベルの挑戦がありそうです。

グループ・アイデアマラソンは、すでにジャパネットたかたなどの企業で研修を経て導入されているとのこと。本書にもいくつか事例があります。まだ若い事例が多いので、具体的な成果については次回作以降のお楽しみです。

また厳密にグループ・アイデアマラソンという方法でなくても、社内ブログや社内SNS等の仕組みで、アイデアの生成・流通・増幅に取り組んでいる企業は多いと思います。そういった企業にとっても、樋口氏の取り組みからは多くの示唆を得られると思います。

投稿:koji  ヒット数: 65   評価: 0.00 (投票数 0 )
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カテゴリ: 1. 書籍 A-3 (自分)仕事力を伸ばす
訪問「つまらない」と言われない説明の技術 最終更新日: 2008-4-3 22:36
説明:
どこかで読んだ内容だな……と思ったら、以下の本を改題・修正のうえ文庫化したものだとのことでした。
面白い!と思わせる説明の技術

投稿:koji  ヒット数: 76   評価: 0.00 (投票数 0 )
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